言葉でたどる

育徳園の歴史

IDENTITY

地域の人々の幸せな居場所を作ること。
誠心誠意を持って仕事をする。

育徳園は、早川徳次の志から始まりました。

シャープ株式会社の創業者 早川徳次が創立した育徳園。
彼の意思を受け継ぎ、時代の変化に応じさまざまな事業を展開してきました。
このページでは、早川徳次の人生を振り返ると共に、節目での彼の名言もご紹介しながら,
育徳園が今に至るまでのアイデンティティを紐解きます。

1893 - 1924

早川徳次翁の人生

  • 1893

    早川徳次が1893年、東京に生まれる

    貧しく食事も十分に与えられない過酷な幼少期を過ごし、学校へも行けず住み込みで働き続け、
    19歳の時に自身での商売を開始しました。ベルトのバックルから始まり洋傘や文具の部品製造など広く手掛ける中、
    「早川式繰出鉛筆」、後のシャープペンシルの開発に成功しました。

  • 1912

    金属加工業を創業

    早川徳次(当時18歳)が徳尾錠(ベルトのバックル)の発明で特許を取り、東京本所松井町で従業員2名の金属加工業を創業しました。

  • 1923

    関東大震災直撃

    1923年9月1日、関東大震災に襲われ妻子を失ったばかりでなく、工場も家も灰と化し、200余名いた多くの従業員たちも罹災しました。全てを失った徳次は企業の売却、債務整理を行うことになり大阪へ移りました。
    この年の12月、従業員10余人とともに大阪で再起を図りました。

  • 私の苦労は
    宿命のようだった。

    時代も違っていた。私は自分が過去にやってきたことをいまの人たちに強制しようという気持ちはさらさらない。ただ苦労に明け暮れたころがいまとなってみると限りなく楽しい思い出となっているのである。

  • 1924

    日本初のテレビメーカー
    早川金属工業研究所
    (現:シャープ)を設立

    新天地での再起をかけたラジオ製造に成功し、終戦後には日本初のテレビメーカー「シャープ」へと成長を遂げました。
    社名は自身の初の発明品「シャープペンシル」から付けられました。

1950 -

障がい者の社会進出支援

  • 私が嬉しく思うのは、その工場の代表者が全盲で、経営者連が健全な経営をしていることだ。

    一つでも多くこの種の工場が出来て、身障者の社会復帰をはかって頂きたいと願っている。

  • 1950

    合資会社特選金属工場
    (現・シャープ特選工業株式会社)を設立

    身体障がい者の社会経済活動への参加と雇用促進を目的として設立しました。
    「何かを施す慈善より、障がい者自身で仕事をし、自助自立出来る環境を作る事が福祉に繋がる」という信念のもと、失明した軍人が働くプレス加工工場を独立させました。当初経営にあたった者の8人が視覚障がい者たちでした。

1954 -

保育園の開設

  • 私のささやかな希望は、小さな近隣愛の実践奉仕がなされることである。

    当園の最も自慢し得ることは、ここを巣立っていった子ども達が大きくなっても園を忘れずに先生を慕って集まって来てくれることだ。

  • 1954

    育徳園保育所を竣工

    2月、早川徳次が大阪市阿倍野区西田辺町に育徳園保育所(旧園舎)を竣工しました。

1957 - 1983

施設開設の広がり

  • 1957

    学童保育を開始

    4月、学童保育(育徳園学童クラブ)を開始しました。

  • 自分が幸せ
    なんだから
    受け取って下さい。

    私はいつも人のお世話、社会にお世話になってありがたいと思って感謝している。

    できる時に、できる事を、
    できる人がすればよいのだ。

    人間の力には限度があって自分一人の力はたいしたことはない。たくさんの人が力を合わせてこそ何事もうまくいく。だから心の奉仕、心のつながりこそ何より大切だ。

  • 1972

    障がい児保育を開始

    4月、障がい児保育を開始しました。

  • 1976

    育徳会館を竣工

    育徳園保育所を現在の場所に移設し、現保育所の建物全体を複合施設として「育徳会館」と名付けました。
    また同年、早川徳次が勲二等瑞宝章を受賞しました。
    保育所、学童クラブを移設、乳児保育開始(保育所定員90名→120名)、「リハビリギャラリーいくとく」を新設しました。

  • 1983

    育徳コミュニティーセンターを竣工

    4月、大阪市阿倍野区阪南町に「育徳コミュニティーセンター」を竣工しました。
    また同年、早川記念ホール、福祉ショップいくとく、児童図書館等新設,リハビリギャラリー、福祉作業所、
    学童クラブ(1989年より、子どもの家事業)を移設しました。

  • 1983

    育徳園創立30周年記念

1994 - 2020

高齢者施設の開設・保育施設の拡大

  • 1994

    特別養護老人ホームいくとくを竣工

    3月、大阪市阿倍野区天王寺町北に「特別養護老人ホームいくとく」を竣工しました。
    特別養護老人ホーム事業、高齢者及び障害者デイサービス事業、高齢者ショートステイ事業、在宅介護支援センター事業、
    ホームヘルプサービス事業、ケアプランセンター(指定居宅介護支援事業)を開始しました。

  • 1999

    高齢者デイサービスセンター
    いくとくⅡを竣工

    1月、大阪市阿倍野区長池町に「高齢者デイサービスセンターいくとくⅡ」竣工しました。
    高齢者デイサービス事業、認知症対応型デイサービス事業、在宅介護支援センター事業、
    ケアプランセンター(指定居宅介護支援事業)を開始しました。

  • 2003

    育徳園保育所分園を設置

    3月、育徳コミュニティーセンター西隣に「育徳園保育所分園」を設置しました。

  • 2020

    子どもの家分室を設置

    8月、「子どもの家分室」を育徳コミュニティーセンター2階に設置しました。

2024 -

居場所事業の展開

  • 2024

    阿倍野区北部地域包括支援センターを開設

    4月、地域包括支援センター事業として「阿倍野区北部地域包括支援センター」を開設しました。

    阿倍野ひまわり作業所・茶来を開設

    4月、就労継続支援B型事業、地域活動支援センターとして「阿倍野ひまわり作業所・茶来」を開設しました。

    創立70周年の節目には上記2つの新事業をスタートします。
    リスキリングを通じて正しい知識とスキル習得のサポートを行い、
    ICT化を進めて業務効率アップを図ります。2024年は新たなステージで、
    更なる社会貢献に努めます。

  • 2026

    春、保育所新園舎スタート予定

    保育所の新園舎への建て替えで安心・安全と快適さを追求します。