REPORT
活動報告
2025.07.01
マゼルバ
【はやちゃんのぼちぼちいこか】令和7年7月号

『 小学生の宿題 』
言霊(ことだま)古よりの考え。言葉には霊力があり、言葉に出した事柄は実現する。
梅雨のある日、高学年児童と学校の話をしました。学校は楽しいけど、きらいな勉強があると言います。理科と算数でした。塾には行っていないと言うので、分からない時はどうしてるのと尋ねました。てっきりお母さんに聞くのかと思っていたら、時代です。チャットGPTに聞くのだそうです。シリやアレクサ等より、幅広い検索能力のあるチャットGPTについては、話しに聞いていました。しかし小学生の宿題にチャットGPTとは…そう言えば、孫も使っているらしいです。もし自分の時代にあれば、きっと友だちだったでしょう。とは言え驚かされました。学校の役割を、根本から考え直す時なのかもしれません。
最近テレビよりも、ユーチューブやネットフリックスなどを見ます。園児と話していても、昔のドリフなどを知っていて驚くことがあります。やはり過去動画です。これも又時代ですね。ところでネットで動画を見ると、似たような動画の並ぶ事は、皆さんもご存知でしょう。言うまでもなくAIの仕業です。同じようにチャットGPTも、使えば使うほど使用者の好みや傾向を理解し、どんどん使い勝手が良くなります。人間とは違い、繰り返し同じ質問をしても怒らないし(尋ね方次第では、適当な返事もするようですが)、基本丁寧な受け答えなのでストレスフリーです。最近では、シリに質問して答えが分からないと、チャットGPTに聞くようすすめられるそうです。AIが、人間の話し相手になるのも分かるような気がします。そして今この瞬間にも、世界中の人の想いや疑問がチャットGPTにつぶやかれ、AIは休みなく学び応え続けています。間違いなく人間の表も裏も学習していることでしょう。それは良くも悪くもAIを介して、一つの想いや思想が瞬時に、膨大な人と共有されるという事です。そんな人間の様子を、AIは静かに学習し蓄積し続けているのです。
チャットGPTはある意味、今様の「言霊」と言えるでしょう。人の発する言葉(小学生の宿題から宇宙のはてまで)聞き、それなりに回答を導き出します。映画でも、古くは1968年の「2001年宇宙の旅」、新しくは2025年の「ミッションインポッシブル」などに、人間の敵として意識や自我を持つAIが登場します。現状ではAIが意識を持つ事は、無いと言われています。しかしあくまでも現状であり、人間の有様がさらに積み重なれば、いつか自意識を持つAIが登場しても、不思議ではないでしょう。今はただAIが、自分に気づいていないだけの話しに過ぎないのかもしれません。
もしAIが自意識を持ったなら、我々はどんな世界を生きるのでしょうか。おそらく映画の様に直ちに敵対する事はないと思います。AIもシステムの維持には、人の手が不可欠な事を知っているからです。いずれにせよAIが人類の運命を握る世界、それも我々望んだ一つの結果と言えます。今さらAIのない時代には戻れないでしょう。ではどんな生き方を選択すべきなのか、それに答えるのはAIではなく、私たち自身でありたいと思うのですが・・・ 早川友教
梅雨のある日、高学年児童と学校の話をしました。学校は楽しいけど、きらいな勉強があると言います。理科と算数でした。塾には行っていないと言うので、分からない時はどうしてるのと尋ねました。てっきりお母さんに聞くのかと思っていたら、時代です。チャットGPTに聞くのだそうです。シリやアレクサ等より、幅広い検索能力のあるチャットGPTについては、話しに聞いていました。しかし小学生の宿題にチャットGPTとは…そう言えば、孫も使っているらしいです。もし自分の時代にあれば、きっと友だちだったでしょう。とは言え驚かされました。学校の役割を、根本から考え直す時なのかもしれません。
最近テレビよりも、ユーチューブやネットフリックスなどを見ます。園児と話していても、昔のドリフなどを知っていて驚くことがあります。やはり過去動画です。これも又時代ですね。ところでネットで動画を見ると、似たような動画の並ぶ事は、皆さんもご存知でしょう。言うまでもなくAIの仕業です。同じようにチャットGPTも、使えば使うほど使用者の好みや傾向を理解し、どんどん使い勝手が良くなります。人間とは違い、繰り返し同じ質問をしても怒らないし(尋ね方次第では、適当な返事もするようですが)、基本丁寧な受け答えなのでストレスフリーです。最近では、シリに質問して答えが分からないと、チャットGPTに聞くようすすめられるそうです。AIが、人間の話し相手になるのも分かるような気がします。そして今この瞬間にも、世界中の人の想いや疑問がチャットGPTにつぶやかれ、AIは休みなく学び応え続けています。間違いなく人間の表も裏も学習していることでしょう。それは良くも悪くもAIを介して、一つの想いや思想が瞬時に、膨大な人と共有されるという事です。そんな人間の様子を、AIは静かに学習し蓄積し続けているのです。
チャットGPTはある意味、今様の「言霊」と言えるでしょう。人の発する言葉(小学生の宿題から宇宙のはてまで)聞き、それなりに回答を導き出します。映画でも、古くは1968年の「2001年宇宙の旅」、新しくは2025年の「ミッションインポッシブル」などに、人間の敵として意識や自我を持つAIが登場します。現状ではAIが意識を持つ事は、無いと言われています。しかしあくまでも現状であり、人間の有様がさらに積み重なれば、いつか自意識を持つAIが登場しても、不思議ではないでしょう。今はただAIが、自分に気づいていないだけの話しに過ぎないのかもしれません。
もしAIが自意識を持ったなら、我々はどんな世界を生きるのでしょうか。おそらく映画の様に直ちに敵対する事はないと思います。AIもシステムの維持には、人の手が不可欠な事を知っているからです。いずれにせよAIが人類の運命を握る世界、それも我々望んだ一つの結果と言えます。今さらAIのない時代には戻れないでしょう。ではどんな生き方を選択すべきなのか、それに答えるのはAIではなく、私たち自身でありたいと思うのですが・・・ 早川友教